正面
斜め前後
8方向
顔はモノアイ部分の造形が単調で、ちょっと寂しい気がします。
腕は先述の通り大きいですが、意外にも(通常のチョコスナックおまけのような)2つのパーツの貼り合わせではなく、一体成形になっています。
そのため後ろ側には、肉抜きの大きい窪みがあります。
可動箇所
全体的に太いフォルムですが、可動には特に問題ありません。
森永チョコスナック版では、股関節の前後方向の可動域が、破格の広さです。
脚の付け根が体幹部の中に隠れるタイプとしては、森永チョコスナックをはじめとして、お菓子のおまけプラモデル(しかも昔のもの)では最大級の可動範囲ではないでしょうか。
これだけ脚の付け根が動く理由は、股関節の軸パーツの取り付け位置が、他の製品に比べて、かなり下のほうであるためです。
ポーズによっては軸パーツが露出してしまうぐらいで、その点でもこのチョコスナック版YMS-08Aは、異彩を放っています。
蛇足
管理人は小学生の頃に「コミックボンボン」誌でMSVに親しんでいましたが、このYMS-08Aについては、背景などを良く知りませんでした。
そこで当ページ作成時に検索して、幾つかのサイト様[1][2][3]を拝見したところ、
- 形式番号の頭に「Y」がついているモビルスーツは試作機で、ジオン軍で正式採用されるとその「Y」が取れ、「MS-○○」という形式番号になる。
(例えば「YMS-09」はプロトタイプ・ドム、「MS-09」はドム、という具合) - ザクは宇宙用MSのため、地上では機動性が落ちることから、ジオン軍では地上用モビルスーツを開発することになり、ジオニック社が「YMS-07」、ツィマッド社が「YMS-08」と、各々試作機を提案。
- しかしツィマッドの「YMS-08」は、脚部の推進装置(スラスター)があまりにもエネルギーを消費するため採用されず、他方でジオニックの「YMS-07」は「MS-07 グフ」として正式採用。
一応「YMS-08」に改修を試み、形式番号の末尾にAをつけて「YMS-08A」となったが、駄目だった。 - 結果として、「YMS-08」には「高機動型試作機」という名前だけが残ったが、この機体が後の「MS-09 ドム」の開発につながった。
・・・という設定だそうです。
ただ、そのようになかなか興味深い背景を持つMSながら、設定画やバンダイのプラモデルを探しても見当たらず。
フルスクラッチの作例を掲載されているサイト様[4]があったものの、森永チョコスナック版とは著しく異なる外観で、戸惑いました。
チョコスナック版の「YMS-08A」は、いろいろアンバランスさが目立つことから、かなり独特な造形なのかもしれません。
ちなみに本ページ掲載品の入手経路は、私が子供時代にチョコスナックで直接当てたものです。
※参考サイト
- [1]グフ(Wikipedia)
- [2]YMS−08A 高機動型試作機(「BAWDAI」内)
- http://nagoya.cool.ne.jp/bawdai_n/YMS-08A.html
- [3]「機動戦士ガンダム」のモビルスーツについての疑問です。ジオン軍のMS-07グフと、(Yahoo!知恵袋)
- http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139934558?fr=rcmd_chie_detail
- [4]YMS-08A(「い式ゆっふる・岩木敦夫のページ」内)
- http://www1.megaegg.ne.jp/~atiw4/yms08a.html