正面から
正直なところ、正面から見ると、どうも全体的にのっぺりした印象で、あまりかっこいい気がしません。
頭部が前後・左右・上下でおおむね対称な形になっていることが、単調さに拍車をかけているようにも感じられます。
斜め前後から
このギャンの脚は、両脚が腰の中でつながっている「逆Uの字型」です。
(※管理人が勝手に命名。例えばPART5のように、前後のパーツを張り合わせているタイプ)
股間部分内部の造形は、いかにも股関節の軸パーツがあって脚が前後に動かせそうな雰囲気を醸し出していますが、実際には全く動きません。
いっぽうPART4のギャン(※管理人は未所有)は、組立図によると、股関節の軸パーツに左右の脚をはめ込む形式になっており、脚が前後に可動するようです。
8方向
本品は、左手甲に軸があったような痕跡があるので、本来シールドを左手甲に取り付けるタイプかと思われます。
また、頭は一見前後の区別が無いように見えますが、後ろ側のほうには中央にプラスチックを流し込む部分の後があり、よく見ると区別ができます。
可動箇所
何とかポーズをつけようと思ったものの、なにぶん脚が前後に動かないので、如何ともしようがありませんでした。
例えばPART5のように、脚が左右一体でも全体的な造形が凝っていれば、ポーズに制限があっても結構カッコよく見えますが、このギャンはどうも造形が単調なため、ますます格好がつかないように感じます。
何とかパンチっぽいポーズ。
シールドが健在だったら、また印象が違ったかもしれません。
ちなみにPART4のほうのギャンは、(組み立て図によると)両手に武器保持用の穴が設けられており、その点もこちら(PART1)のギャンと異なっています。
蛇足
森永ガンダムチョコスナック版のギャンは、PART1の「シールド付」と、PART4の「サーベル付」の2種類があります。
(※「シールド付」「サーベル付」は本サイトでの便宜上の呼び名で、PART4の組立図では「ギャン」のみの表記になっています。
PART1のほうは、組立図を持っていないため未確認。)
本ページはPART1の「シールド付」・・・の筈ですが、これは私が子供時代に知り合いと交換して手に入れたもので、その時点で既にシールドがありませんでした。
シールドが付属していたことを知ったのは、インターネットで情報が得やすくなった最近のことです。
もっとも、そのシールドの有無を別としても、どうもこのギャンは造形が単調というか安っぽいというのか、見ていて何か物足りない感じが否めません。
その点は、森永チョコスナックの中でも初期のものなので、仕方の無い部分なのかもしれません。
完品を入手(2016/6追記)
2014年に、ある方からチョコスナックおまけの完品を多数譲っていただく機会があり、その中にこのシールド付きギャンも含まれていました。
右写真の右側がそれですが、綺麗な完品でも、腰内部の軸のゆるさは変わりなかった(お陰で体幹部を真っ直ぐに保てなかった)ので、これは製品の仕様なのかもしれません。
全体的に造形が単調なこのギャンですが、シールドは細かいモールドが良くできています。
この幾何学的な造形は、眺めていて飽きません。
真正面から見ても、モールドは綺麗に対称になっています。
このように思わぬところの緻密さを見つけるのは、チョコスナックのおまけを眺める中での、個人的な楽しみの一つです。