正面
今回の掲載品は、2014年にある方から頂いたものの中の一品です。
「リアルタイプ・〜」というと、確かバンダイの1/100プラモの成形色変更(+デカールの新規追加)版だったと記憶しています。
しかしこのチョコスナック版では、各パーツがパート1版ガンダムと完全に異なっており、新規に造形されたものとみられます。(比較は後述)
この理由について推測すると、チョコスナックのおまけプラモデルは、成形色が元々モデル毎に1種類に決まっているわけではありません。
またプラモ自体が非常に小さいため、デカール等を付属することも適切ではないので、バンダイ製プラモと同じ方法での差別化ができなかったための措置として、完全な新規造形とした・・・ということではないでしょうか。
斜め前後
手持ち用の武器としてビームサーベルが付属していますが、何故かグリップ部分が手の穴に対して大幅に細く(もしくは手の穴が大きすぎる?)、ちょっと油断するとポロッポロッと手から落ちてしまいます。
その一方で背面を見ると、ランドセルとその左右上部に入る2本の柄は、胴体と別パーツで用意されており、パート1版ガンダムよりもリアル感が大幅に増しています。
これが当時のチョコスナックにおける「リアルタイプ」の一つの答え、ということなのかもしれません。
8方向
可動箇所
他のガンダムと比較
手持ちのガンダムの種類が増えたので、並べてみました。
写真の左から、パート1版、リアルタイプ(当ページの掲載品)、パート4のプロトタイプ・ガンダム、パート7のパーフェクトガンダムです。
細部の形状が異なるプロトタイプと、重武装なパーフェクトはともかくとして、パート1版とリアルタイプは注意して見ると、太腿と脛の長さの比率や、胴体における各部のバランス等、多くの違いが見受けられます。
背面からの比較。
パーフェクトを除く3機種の中で、ランドセルへのビームサーベルの柄の装備は、リアルタイプのみでの再現となっています。
横から見ると、プロトタイプが特に、重心が前に乗った立ち姿となっているのが面白いです。
また、パーフェクトガンダムの分厚さも際立ちます。
お菓子のおまけという非常に限られた条件の中で、シリーズ毎の差別化を図ろうという工夫の結果が、良く表れているように感じられます。