正面
このプラモデルの大きさは、
- 全高:約63mm(※ツノ除く)
- 肩幅:約90mm
と、1980年代の食玩としては、かなりボリュームがあります。
フォルムを見ると、まず肩幅の広さ・がっしりさが際立っています。
また、両目が(鳥や爬虫類のように)左右の横方向に面しているため、正面からだと、顔の様子が判りづらくなっています。
これらの点は、原作アニメの劇中とは異なるように思われますが、変形機構を優先しているためなのかもしれません。
プラモデルの素材は、(同じカバヤのビックワンガム等のような)軟質プラスチックではなく、トランスフォーマのビーチコンバーと同様の、普通(?)の硬いプラスチックです。
そのため壊れにくく、その点も嬉しいところです。
斜め前後
先述の通り、正面からの見た目は、正直なところいまいちです。(主に顔の判りにくさ)
しかし、ちょっと角度を変えて見てみると、各部の形状や、背中側の細長い突起部分(頭部のツノ「空神角(くうじんホーン)」と、飛行形態時に尾翼になる「ショルダーパネル」)等、カバヤの食玩らしく、丁寧に作られていることを感じます。
また、成形色は白・黒・黄の3色だけですが、無塗装でも意外に違和感なく、格好良く感じられます。
この点も、メーカー側の意図なのかもしれません。
8方向
元々が、顎をかなり引いたようなフォルムであるため、このアングルだと、どうしても顔が見づらくなってしまいます。
右前腕の外側の穴は、(左腕だけでなく)此方にも盾を取り付けることができる、ということかと思われます。
背面は突起物が多く、見栄えが良いです。
背中中央の丸い穴は、飛行形態「鳳凰」時に、シールドを取り付けるためのものです。
左腕の盾「シース・シールド」は、カッチリとした造形で、見ていて安心感があります。
可動範囲など
先述の通り、この龍王丸は、顔が(極端に言うと魚のように)左右の面が横方向に向いています。
そのため、真横から見ると、なかなかカッコ良い印象です。
鮮やかな緑色の目は、シールで表現されています。
胸横の赤い火の玉のような模様や、両肩ブロックの龍の紋章もシールです。
関節の可動範囲自体は、決して狭くはなく、変形する都合上か、むしろかなり大きく動きます。
しかしデフォルメ体型のため、取れるポーズはどうしても限られます。
武器「鳳龍剣(ほうりゅうけん)」を振り上げさせてみました。
実は、肘関節と肩ブロック内関節、股関節は、軸受けパーツが更に直行軸で回転するという二重関節になっており、表情豊かな動きが可能です。