組立て前
「ACTION MODELS 機動戦士ガンダム00」の「00ガンダム」の、組立て前の状態です。
当初ネットショップで完成品の画像を見た際には、成形色が僅か2色のみには見えなかったので、開封時にはこのシンプルさに驚きました。
でも私にとっては、このシンプルさこそが「食玩」という感じで、非常に懐かしい気もしました。
その一方で、パーツをランナーから取る際に、(ニッパー等を使わなくても)手である程度きれいにとれるようになっている点には、プラモデルの進歩を感じました。
(※私が食玩も含めて、このようにランナーにパーツがついたプラモデルを組み立てるのは、16〜7年ぶり)
もっとも、パーツがランナーから取れやすくなっているためか、写真のものではパーツが一つ、最初から取れていたりしました(※破損等の不都合は全く無し)。
また、プラモデルに貼るシールには驚くほど細かいものがあり(特に顔用など)、最初に見たときは「これを貼るのか!?」と正直引きました。
プラモデル自体の組立て時間は(パッケージにも記載の通り)10分程度でできると思いますが、シールを貼るのに時間がかかり、結局(私の場合)トータルでは組立てに40分ほどかかりました。
シールを貼る際には、シールの端がプラモデルのどこに当たるかを考えつつ、爪楊枝で慎重に位置を合わせ、丁寧に擦って密着させる・・・という、根気のいる作業が必要でした。
(シールの粘着力はさほど強くないので、密着させる前ならちょっとぐらい位置が狂っても、爪楊枝で擦って少しづつ動かして修正できるのは救い)
この商品の対象年齢は「8歳以上」となっていますが、シールを全て綺麗に貼るのは、8歳だとにかなり厳しいのでは、という印象です。
正面から
斜め前後から
斜め前後から見たところ。
右手の剣(GNソードII)は、手首と一体成形になっています。(残念ながら1振りのみ)
また、左の手と前腕も一体成形です。
個人的には、後から見たときの膝裏付近の造形が、メカニックな感じで好きです。
8方向から
「ACTION MODELS 機動戦士ガンダム00」版「00ガンダム」を8方向から見たところ。
関節の可動範囲を確保するためなのか、関節の周囲に隙間が多く開けられていることが多いです。(ウエスト部分が典型)
そのため、1980年代の森永ガンダムチョコスナック等を見慣れている私としては、ビシビシの箱型な昔の食玩プラモと比べると、若干華奢な印象を受けます。
ただしそのぶん、関節可動やポーズ取りの自由さは、昔の食玩とは比較にならないぐらい優れていますが。
いよいよ、最大の楽しみ?である、色々動かしてのポーズとりをやってみます。
・・・とその前に、私の持っている昔のガチャガチャや食玩のガンダムと並べて、大きさを比較してみました。
今回は、バンダイの200円ガチャポンプラモデル・1/250「ガンダムMkU」と、森永ガンダムチョコスナックの「プロトタイプ・ガンダム」と並べてみました。
最初に今回の00ガンダムを完成させたときは「小さいなー」と思いましたが、他の食玩と比較すると、やはり大きさが際立ちます。(さすが500円)
パッケージ写真に、大きく脚を開いて構えたポーズがあったので、「本当にできるのか?」と、試しにやってみました。
カメラアングルが若干異なりますが、確かにできるようです。
今度はパッケージイラストのポーズ。
イラストでは宇宙空間に浮いている状態なので、足の格好が違いますが、かなり近いポーズはとれるようです。
今度は、パッケージ写真の立ち姿に挑戦。
左肘の角度が若干異なるのはご容赦。
次も同じく、パッケージの写真にある、飛行しつつ突っ込んでいくようなポーズ。
説明書によると、バンダイから発売されている「アクションベース2」という可動式のスタンドを使うと、空中に浮いている状態でポーズを取らせることができるようですが、残念ながら所有していないので(見苦しいですが)私の手でポーズを保持しています。
同じポーズを別角度から。
プラモデルを16〜7年は購入していなかった私にとっては、身体の捻り具合や膝の曲がり具合、腰〜脚の伸びやかさなど、可動能力の高さにただただ驚くばかりです。
ガンダムのカッコいいポーズはなかなか思い浮かばないので、米メジャーリーグ・イチロー選手のバッターボックスでのポーズに挑戦。
ポーズとは関係無いですが、前腕内側の肉抜きの大きさに、価格を抑えた「食玩」の味を感じます。
同じポーズを、ピッチャー側から見た感じで。
左手首が動かないのが残念ですが、まあまあポーズはとれる感じです。
ちなみにこの00ガンダムの太腿パーツは、内側が肉抜きされていますが、これをシールを貼って隠すという工夫がされています。
画像では、私がシールを押し付けすぎたため、肉抜き部分のくぼみが浮き出てしまっていますが、もっと丁寧に貼り付け作業をすれば、それは防げると思います。
もう一つイチロー選手のポーズで、今度は次打席を待つ時の、相撲の四股のようなストレッチに挑戦。
しかし、膝関節がこれ以上は曲がらないため、あまり忠実な再現にはなりませんでした。
それでも、安価な食玩プラモデルで、よくここまでポーズがとれるな、とは思います。
ちなみにこの00ガンダムの太腿は、真ん中付近でスィーベルのように回転するようになっています。
多分、これはアニメ設定と異なる可動箇所だとは思いますが、個人的にはこのような工夫に「食玩」らしい味を強く感じます。
次は格闘技の右ハイキック(上段回し蹴り)に挑戦。
可動範囲の都合上、上体が後ろに倒れ気味になってしまいますが、それでも私にとっては、ガンダムのプラモデルでハイキックのポーズができるということ自体が、非常に驚きです。
このバンダイ「ACTION MODELS 機動戦士ガンダム00」版00ガンダムでは、ボールジョイントの関節が
- 股関節
- 腰
- 肩ブロックと胴体の間
- 肩ブロックと腕の間
- 首
と多数採用されており、これが可能なポーズの多様さを生み出していると感じます。
このハイキックの場合は特に、腰の可動部分の存在が大きいようです。
次は正座に挑戦。
膝関節は二重関節ではなく、また足首関節も、伸ばす方向の可動範囲はそれほど大きくないので、これが限界のようです。
それでも、500円の食玩でここまで動かせるのかと、やはり関心せざるを得ません。
正直当初は、可動のあまりの自由さに、ポーズをとらせるのがちょっと面倒くさいと思っていましたが、色々とやっているうちに段々面白くなってきました。
上手くバランスをとれば、このような片足ポーズでも(補助なしで)ちゃんと立っていられるのは、凄いと思います。
ネタが切れてきたので、かなり適当な斬り付けっぽいポーズ。
手にとった限りでは、このプラモデルの材質は、バンダイの200円ガチャガチャ(ZガンダムやZZガンダム)と似ており、関節部の磨耗にはかなり強そうな感触です。
更に適当な、剣の構えっぽいポーズ。
これだけ自由にポーズがとれるなら、コマ撮りの動画なんかも、根気よくやれば十分に作れそうです。
最後に、胴体前面のアップ。
このプラモデルの成形色は(先述の通り)白・青の2色のみなので、赤や黄色・メタリックの箇所は、全てシールです。
また顔もシールですが、これが文字通り「爪の先」ほどの小ささであり、更に貼る個所は顔のくぼんだ造形のところなので、最初に一見したときには、心が折れそうになりました。
でも、爪楊枝を使って慎重に、丁寧にやってみると、意外と難しくはありませんでした。
蛇足
2008年12月に発売された、バンダイの食玩「ACTION MODELS 機動戦士ガンダム00」のラインナップの一つ、主人公の刹那・F・セイエイが搭乗するMS「00(ダブルオー)ガンダム」(形式番号:GN-0000)のプラモデルです。
今回、突然新しい食玩プラモを購入した経緯ですが、ネットショップで最近の食玩を眺めていた中で、この商品をたまたま発見。
子供のときの経験から「食玩を一度買い始めるときりがない」と考えている私は、最近の綺麗に塗装された食玩は、ネットショップの画像で見るのみに留めていました。
・・・ですがこの商品については、カラーリングを最低限に抑えて可動を重視している点が、私が子供時代に購入していた食玩と、雰囲気がかなり似ていると感じたので、清水の舞台から飛び降りるつもりで、箱買いでの購入を決めたものです。(※購入価格は、約2割引きで4000円とちょっと)
定価だと1つ500円ほどする高価な食玩ですが、実際に入手してみると、私の子供時代(食玩プラモデルというと100円〜300円程度だった)から考えると、プロポーションや可動ギミックは、やはり当時のものとは比較にならない水準です。
しかし他方では、2色のみの成形色に、要所要所には塗装の代わりにシールを貼るというシンプルさが、昔のカバヤの食玩を思い起こさせてくれ、ちょっと嬉しかったりします。
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